マリリンの出産

マリミルの母

2007年10月17日 06:51

今日はフレブル仲間の要望によりマリリンの出産について書きたいと思います。

マリリンがミルキーを出産したのは2005年4月22日のことです。
犬の妊娠から出産まではおよそ60日。私たちは今か今かと楽しみにしていました。
当初予定では99%帝王切開だと聞いていましたので
マリリンの体温が1度以上下がったら病院に連絡を取り連れて行くつもりでした。

2005年4月21日午前。39度ある体温が38,2度まで下がっていました。
病院に連絡すると陣痛の兆候があったらもう一度連絡くださいとの事。
それから12時間が経過。なかなかマリリンは陣痛の兆候を見せませんでした
夜9時。体温は37,8度に。
これは絶対24時間以内に生まれる・・・。
そう確信を持ったのですがマリリンはそ知らぬ顔。
おかしいと思いながら夜中12時を過ぎ
マリリンは今まで通りに自分のベッドに入りウトウトし始めました。
私たちは「3時間置きに起きて様子を見よう」という事なりました。

午前3時、起きてみると、なにやらリビングからべちゃべちゃと音が聞こえます。
慌てて向かうと、マリリンは既に2匹の子供を産んでいました。
帝王切開だとばかり思っていた私たちは病院に電話し指示を仰ぐことに・・・。

マリリンのお腹をさすりながら見守っているとマリリンの苦しそうな声が・・・
すると午前5時30分3匹目が生まれました。
先に生まれた2匹に比べると遥かに小さい子供でした。
マリリンはすぐに体胞を破り、へその緒を噛み切り胎盤を食べました
そして、その時既に体力が低下していたのか息も荒くかなり疲れた様子でした。
病院からは「生まれるまでの間隔が一時間以上開くようなら連れてきてください」
4匹お腹にいるのは判っていたので、あともう1匹生まれるはずです。
時間がどんどん過ぎていき、気づけば午前6時30分。タイムリミットでした。

どうしようかと迷っているとマリリンが苦しみだしました。
お腹と腰をさすりますがいきんでもなかなか頭が見えません。
でも下がってきているのは確かです。
もう待てないと思って受話器を握った瞬間でした。
主人が「足らしいのが出てるぞ!」
急いで見に行くと足先が2本少しだけ見えていました「逆子?」
すぐ病院に連絡すると
「このままでは窒息してしまうから、ダメで元々引っ張ってください」
私の頭に不安がよぎりました。
もし全部出せなかったら、マリリンまでダメにしてしまうかも・・・
主人と顔を見合わせ私が迷っていると、
「このままでいたら2匹とも死んでしまう、俺がやるからいい」
と主人が小さな足を持ち引っ張りました。
すると何とか胴体部分まで出す事に成功しました。
ところが、体は出たものの頭が引っかかり出てきません。
何とか出そうと必死でした。
マリリンにも「もう少しだから最後の力をだして、お願い」と声を掛けました。
すると、その言葉の後マリリンが大きく息を吸い、いきんで腰を浮かせました。
その時です、ようやく最後の子供が出てきました。
マリリンは疲れきって体胞を破る元気もなく、私が破りへその緒の処理をしました。
あの時の感動は今でも忘れられません。
私はマリリンのお腹をさすりながら
「本当によくやったね」と何度も声を掛けました。
今思うと、夫婦で泣いたのはあれが最後だったと思います。

最後に苦しんで出てきた子がミルキーです。
ミルキーが欲しいという人がいたのですが主人は首を縦に振りませんでした。
それもそのはず、自分が取り上げた子供だったのですから・・・。
今でもたまにその話が出ると、嬉しそうにミルキーを抱く主人です。
こんなに幸せな気持ちにしてくれたマリリンに心から「ありがとう」と言った私です。

マリリンが3匹産んだ後です。ミルキーはまだお腹の中にいます。


13時間後です。





3日後です。





13日後です。


ミルキー41日目です。




私の愛すべき家族マリミルです。
長々お付き合いいただきありがとうございました。

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